大統領選挙、11月5日の情勢

 接戦州の動向。ヒラリー支持が一部で少し後退。前日よりも獲得予想票数が減少して過半数を割る。現段階の予想では、ヒラリーが辛勝。ただ2012年の選挙のように全国支持率の差が平均で0.1ポイント差でもオバマが300票以上の選挙人票を獲得している。今回もそのようになるのか。

 ただ今回の票読みが難しいのは、トランプが嫌いだからヒラリーをしぶしぶ応援している人が多いという要素。そうした消極的な支持の場合、今回のようにメール問題が再燃すると棄権しかねない。投票率が下がるとトランプに有利になるだろう。そうなると当日の天気さえ選挙の動向に影響を与える。

 たとえヒラリーが当選しても議会が共和党優勢になるのは間違いなさそう。そうなると政権運営がうまくいかずにヒラリーは再選できず一期だけの大統領になるかもしれない。共和党にトランプよりももっと魅力的な候補が出てきた場合だが。とはいえヒラリーであればワシントン政界に顔が利くので議会運営はけっこううまくやるかもしれない。あとは健康問題がどの程度のものかが気になる。FDRやケネディなどは自らの健康問題についてひたすら隠して国民に気付かせなかった。そういう例もある。極端な例だとクリーブランドのように在職中に癌の手術をしたのに隠し通したという例もある。

 その一方でトランプが当選しても共和党議員とうまく連携できるかは未知数。リンドン・ジョンソンのような議会リーダーシップを持つ大統領であれば連携は可能だが、トランプにはその経験が無い。そうなるとセオドア・ローズヴェルトのような議会の頭を越えて国民に直接訴えるリーダーシップのスタイルを選択するしかない。トランプが大統領になった場合、そのリーダーシップのスタイルは、セオドア・ローズヴェルトとアンドリュー・ジャクソンを併せ持ったスタイルになるだろう。