第1回 書籍紹介パンフレットの世界

 Amazonのようにネット上で書籍を買おうとする時、思うことがある。どうも書籍の紹介が少なすぎてどんな書籍か分からない。だから買おうかどうか迷う。なんでこんなに紹介が大雑把なんだろうか。

 実は大部分の書籍の紹介は、MARCから自動的に引用されていることが多い。MARCとは(MAchine Readable Cataloging)機械可読目録のこと。

 機械的に目録を表示しているから魅力的に映ることはあまりない。なにしろ目録は整理や検索のために使用する物だから。

 もちろん著者が書籍の紹介をAmazonに載せることもできる。ただこれは出版社を通じなければできないようで、ちょっと面倒らしい。だから大部分の書籍はMARCそのままや出版社が書いた紹介がそのままということが多い。

 しかし、出版社が力を入れて作る書籍案内がある。書店員が注文する用のパンフレット。そのパンフレットを見て注文するかどうか決めるわけでダイレクトに売り上げに関係する。だから出版社は力を入れる。どんな物か私のお気に入りを紹介したい。

 こういう書籍紹介パンフレットを見ると、書店に行かなくても俄然、興味が湧いて買いたくなる。もちろん書店に買いに行ってさらに実物を確かめるのが一番良い。

西洋美術の歴史全八巻』(中央公論新社)