過去におけるオスプレイの事故に関する概観と疑惑

 オスプレイの事故は過去にどれくらい起きているのか。海軍安全センターのデータを見てみる。最初に断っておくが私はアメリカ大統領の研究者であって軍事の専門家ではない。あくまでちょっと興味があってネット上の情報を拾っただけ。オスプレイ配備に賛成しているわけでもなければ反対しているわけでもない。

 海軍安全センターは、少し古いが2012年から2014年のClass A mishapをまとめている。Class A mishapとは、機体そのものの損害額を含めて100万ドル以上(日本円で1億1,000万円以上)、もしくは機体が全壊か行方不明になった重大事故を指す。

 まずClass A mishapは2年間で32件起きている。その中でMV-22 Osprey aircraftの事故は3件。詳細は以下になる。Naval Safety Centerの「Aviation Summaries by Date  10/01/2012 to 05/29/2014」から抜粋。

日時:06/21/2013 1030
場所:大西洋デア郡沖
状況:機体の2つの破片が地面に落下、着陸後に胴体が炎上。死者なし。

日時:08/26/2013 1537
場所:クリーチ空軍基地付近
状況:視界不良時着陸訓練中に着陸失敗。死者なし。

日時:05/19/2014 1845
場所:ノース・カロライナ州エリザベスタウン付近
状況:乗務員は飛行中に脱出。死者1人。

 報告書『Environmental Review for Basing MV-22 at MCAS Futenma and Operating in Japan』によれば以下のように書いてある。2012年4月公表。すごい長い報告書。正直、私はこの方面は疎いのでさっと読んでもきちんと理解できている保障はない。気になった記述を紹介する。

オスプレイの日本での運用は環境に大きな負荷を与えていない。なぜならオスプレイは10万飛行時間で1.12回の事故しか平均で起こしていないという素晴らしい安全性の記録を持っているからだ。着陸を除いて飛行中は騒音も少ない。沖縄における飛行場での訓練や着陸訓練も少ない。平均高度もCH-46E機に比べれば高い。

 真偽の詳細は不明だが、オスプレイの事故について書いているサイトの下のほうに日本で2014年6月27日に起きたという事故について以下のような記述がある。
 日本で2014年6月27日に起きたオスプレイの事故について読んだ後、私は海軍安全センターのウェブサイトで詳細を確認しようとした。しかし、リンクが向こうになっていたので、情報公開法に基づいて情報を請求すべきだと悟った。

 それとこのサイトにオスプレイ・スキャンダルという気になるリンクがある。真偽は分からないがそういう懸念を持っている人々がいるということは脳裏の片隅に置いておいてもよいかもしれない。
 簡単に言えば、兵器産業がオスプレイの欠陥を知りながらも軍の高官に好餌を与えることで欠陥を隠してきたという話。むろん本当か否かは分からないし、私もその方面の専門家ではない。もし仮にオスプレイ・スキャンダルが真実であれば日本政府は面倒なことになる。
 冷戦時代の話だが、アメリカ政府はソ連の戦闘機とアメリカの戦闘機が接触した事例を機密ファイルにまとめていたが、ほとんどの国民はその大半を知らなかった。たまたま私はアイゼンハワー時代の研究をしていてそのファイルを見た。そして、ああ、こんなに肝を冷やすような接触が何度も起きていて、それを知らされずに国民は生きていたんだなと驚いた。今も同じようなことがあってもおかしくない。昔よりも情報を秘匿するのは難しいけれど。