洋書の賢い購入方法

 私はアメリカの歴史を調べている。だからたくさん洋書を買う。できる限り安く買えるに越したことはない。そこで洋書を安く買う方法をまとめてみた。

 まず著作権が切れている本であれば無料でネット上で読めないか。一番使えるサイトはInternet Archive。基本的に登録など面倒なことはない。しかもPDFでダウンロードすればいつでもどの端末でも読めるので非常に便利。Internet ArchiveのWeb上のリーダーがよくできているのでPDFでダウンロードする必要はないと思う。

 さらに細かく検索したり、いろいろ調べる場合はHathiTrust Digital Libraryが良い。アメリカの大学図書館が中心の電子書籍図書館。一部に大学図書館のメンバーしか使えない機能があるが、一般利用者も通常の利用であれば問題なく使える。リーダーが高機能で見やすく使いやすい。ただ欠点としてInternet Archiveよりも表示速度が遅い場合が多い。

 大学図書館書籍アーカイブHathiTrustについて

 次は著作権が切れていない本の場合。もしくは著作権が切れていてもデジタル化されておらずネット上のどこにもない本の場合。そうなると購入するしかない。

 最初に見るのはAmazon.com。Amazon.comはおそらく最も豊富に書籍を取り揃えている。書籍以外も取り揃えていることもあって、例えばパンフレットのようなISBNが付いていない物もヒットする。まずAmazon.comで探す。

 見つかったらとりあえず最安値を確認する。通常、本体+Shipping+Handlingの合計となる。ここではDavid McCulloughの『1776』(Soft Cover)を例にする。『1776』の古本は4.48ドル(本体)+7.98ドル(Shipping+Handling)=12.46ドルとなっている。もちろん0.01ドル(本体)で出品しているマーケットプレイスはたくさんあるが、だいたいは日本へ発送できないというエラーが出る。しかもマーケットプレイスがそれぞれ日本へ発送できるか否かはいちいち一つひとつ確認しなければならない。非常に面倒。

 ちなみにキンドルだと19.33ドル。キンドルは一瞬で見られるが欠点もある。例えば絵が両開き二ページにまたがっている場合、ちゃんと見られなかったりする。図や絵が多い本はキンドルは避けたほうが良い。文字だけなら問題ないはず。

 もちろんAmazon.jpでも買える。Amazon.jpだと1463円、すなわち13.97ドル(2016年10月30日現在のレート)。ちなみにキンドルは2025円、すなわち19.34ドル。つまり、Amazon.comと同じ値段。ただ『1776』のようなベストセラーであればAmazon.jpにも並ぶが、そうではない本はまず検索にさえ引っ掛からない。したがって、まずAmazon.comで探してAmazon.jpで買えないか調べるのが鉄則。ISBNをコピペしておくと他のサイトでの検索に便利。

 いちいち一つひとつサイトを調べるのが面倒な時はPrice Comparison at 130 bookstoresBookFinder.comという一挙に比較できるサイトがある。どれくらい精度があるのか不明だが、日本への発送を含めておおよその値段が複数のサイトを横断して分かるので極めて便利。個別のサイトを見るのであれば、他にBook Depository、AbeBooks、Biblioがある。

 Book Depositoryでは『1776』は17.31ドル。ただしShipping+Handlingがないので分かりやすい。それに以前に注文した時、「注文を受けましたが商品が準備できませんでした」という謝罪メールが届いたが、次回注文で使える一割引クーポンコードが添付されていた。高額な洋書を買う場合は非常にお得。包装は非常に簡素。新しい本が多く、古い本は少ない。送料が高くなるような重い本は得になりやすい。Amazon.comの場合、Shipping+Handlingのほうが本体よりも高いことが往々にしてある。

 AbeBooksでは『1776』は1.00ドル(本体)+6.70ドル(Shipping)=7.70ドル。AbeBooksの良い所は、Item Description(書誌情報)が非常に詳細な場合が多いこと。Amazon.comでどんな本か情報がなくて購入しようかどうか迷っていた本も詳しい情報を見て判断できるので助かる。高額の本の場合、買ってみて外れだと悲惨なことがあるので。

 Biblioは最近、知ったばかりであまり使っていないが、『1776』は1.00ドル(本体)+9.00ドル(Shipping)=10.00ドル。

 結論として『1776』(Soft Cover)を買うのであればAbeBooksで買うと一番安い。ただAmazon.comの場合、円高の時にAmazon.comのギフトカードを購入しておいて後で使うという手がある。それにどこが安いかはやはり本によって違う。

 他にも本・書籍通販検索の洋書サイトで調べる手もある。安価な本であればよいが、少しでも高いと感じる本は少し時間を掛けて調べるとかなり値段が違うこともある。