アメリカ歴史旅VII―クライスト教会&シティ亭(フィラデルフィア)

前回のアメリカ歴史旅VIからフィラデルフィアに移動。独立戦争当時、最大の都市であり、大陸会議が置かれた。まずクライスト教会とシティ亭。クライスト教会はフィラデルフィアの代表的な教会でワシントンも通っていた。シティ亭はフィラデルフィアの社交の場。数多くの建国の父祖たちが通っていた。シティ亭はクライスト教会から南。 


Christ Church in Philadelphia
クライスト教会外観

Christ Church in Philadelphia
クライスト教会(近景)

Christ Church in old days
クライスト教会前のジョージ・ワシントン

Interior of Christ Church in Philadelphia
クライスト教会内部

Pews of Christ Church in Philadelphia
信徒席

信徒が区画を購入する仕組みになっていた。他人の席に座ると罰金が科せられたという。

George Washington's pew in Christ Church
ワシントン家の信徒席

Lunch at City Tavern
シティ亭の食事

シティ亭の食事は植民地時代の食事を再現している。完全再現ではない。右下はペッパー・スープである。胡椒をふんだんに使った高級料理とされるが、あまりに胡椒が効きすぎていておいしいものではなかった。パンが載っている皿やコップは錫製。これで水を飲むと、口当たりが悪い。当時、スプーンやフォークはあまり使われていなかった。

City Tavern in Philadelphia
シティ亭外観

City Tavern in Philadelphia
シティ亭の看板

『アメリカ人の物語』から抜粋
 ジョージア植民地を除く各植民地の代表、51人[i]を集めて第1回大陸会議が開催されたのは翌日であった。まず代表達はシティ亭に集合する。ウィリアムズバーグにはローリー亭があることが知られているように、フィラデルフィアにもシティ亭があることが知られている。開業して日は浅いが、ジョン・アダムズによれば、アメリカで「最も洗練された」酒場という評判を得ている。  
 屋根裏を含めれば4階建ての煉瓦造りの建物で大きく張り出した日除けが目に付く。普通の居酒屋は今にも壊れそうな椅子やテーブルに悪臭が付きものだが、シティ亭はそうではない。砂を撒いた床[ii]。オーク材の梁。鉛で枠囲いした窓ガラス。石造りの広い暖炉。白目の食器。もしシティ亭の壁が話せれば、様々な歴史的光景を紹介してくれるに違いない。


[i] この日、顔を揃えた代表の数については諸説ある。
[ii] 清潔であることを示す当時の風習。

アメリカ歴史旅VIIIに続く。